床に敷いて撮影していますが、敷物としてお使いになるにはあまり向いていません。ベッドカバーやソファカバー、タペストリーとしてご検討ください。
裏面には厚みのあるコットン生地が貼られていて、全体は５キロ以上の重量があります。

エジプト・カイロにある、布ものの職人が集まった地域の名前からアップリケ刺繍をハーヤ・メーヤ（Khayameya)と呼ぶようになりました。古い時代のカイロの面影を色濃く残した職人街で、昔から作られ続けている伝統の飾り布です。型紙をあてて布をカットするところからひとつひとつ手仕事で行われています。
大型サイズのこのハーヤメーヤは、モロッコの高級リャドなどから注文を受けて作られているもので、主にキングサイズのベッドカバーか、ベッドのヘッドボードの代用としてタペストリーとして飾るために使われるそうです。大型の布だけあって、かなり熟練した方が作ったのでしょう。エジプトのほかの雑貨類と比べると、相当クオリティが高く整った仕上がりになっています。
2011年のエジプト革命以降、観光客への販売が見込めなくなったため、カイロの伝統工芸に従事する職人さんは激減しており、マムルーク王朝から続いてきたカイロ独自のスタイルも失われつつあります。